the Cloudtails のCDの直接通販がはじまりました。
世界には沢山の音楽があるだろう。そしてすべての音楽を聴くことは不可能だ。
けれども、今この現代に、音楽を愛する人々の中で、このアルバムを耳にする人がいたなら、きっと美しい現代の寓話として心に届くことだろう。それは同時に、明日という日常を小さな光で満たす、幸福な物語であることを願っている。
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これまでライブ会場でしか買えなかった1stアルバムの
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thecloudtails@gmail.com まで送って下さい。
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The Cloudtails「The Cloudtails」
★収録曲
1. Colors of the sky
2. 色彩のメロディ
3. Birthday
4. イエローピープル
5. Live your life
6. 記憶
7. Free
8. Wait for the morning light
(全8曲入 2,000円 ＋ 発送手数料300円)
★全曲 視聴（iTunes）
http://itunes.apple.com/jp/album/the-cloudtails/id675905668
★ライナーノーツはこちら↓
ジャズテイストが色濃く反映されながらも、それぞれの持つ音楽の要素が交じり合い融合しながら、夢と現実、幻想と理想の間を行き来するポップでシックなフォーキーサウンド。それがThe Cloudtailsの音楽だ。
メンバーそれぞれの確かなテクニックに裏打ちされた楽曲は、ヨーロピアンジャズにも通じる郷愁、洗練されたメロディー、透明感のある美しい歌声から、よくある洒落たジャズミュージックの一種だと思われるかもしれないが、それだけではない。
吉廣の詩には、ロマンチックでありながらもどこかチクリと心を刺す、柔らかな甘い棘があるのだ。
月や雲、愛や優しさといった美しく情緒的な表現の中に、誰もが生きていくうえで、時に傷つき悩み、苦しみながら、それでも一歩前へ進もうとする静かで強いエネルギーが垣間見える。それはある種の意思、人生を前に進めていこうとする勇気、愛を惜しみなく信じる勇気である。その甘い棘が、美しい夢物語だけで終わらないリアルな感情として、聞くものの心に深く入り込み、誰もがそっと閉まっていた秘密の扉をノックするのだ。
そんなThe Cloudtails の魅力がぎっしりと詰まった、1stアルバム『The Cloudtails』が2013年7月に完成した。
バンドのお披露目挨拶とでも言うべき冒頭の『Colors of the sky』は、多くの意味でこのバンドを象徴する楽曲である。伸びやかで甘い歌声と、木漏れ日がキラキラと揺れ踊るようなピアノの音色が溢れ、洗練されたドラムとベースのリズムが楽曲の美しさを際立たせる。まるで、印象派の絵画を見ているようなカラフルな夏の光、空の色、空気の匂いが感じられる。
続く『色彩のメロディ』はピアノの杉丸の作曲で、こちらは抽象絵画のように次々と変化するリズムとサウンドだ。作者自身の痛みを吐き出すかのような『Birthday』『Live your life』、そして吉廣が見た首相官邸前での原発デモから感じたことを作品にした『イエローピープル』、ベースの若林が作曲した切ないジャスバラードの『Wait for the morning light』、そして今後、『The Cloudtails』の代表曲となっていくであろうライブでの人気曲『Free』と、多様な形式と世界観が詰まったアルバムとなった。
世界には沢山の音楽があるだろう。そしてすべての音楽を聴くことは不可能だ。
けれども、今この現代に、音楽を愛する人々の中で、このアルバムを耳にする人がいたなら、きっと美しい現代の寓話として心に届くことだろう。それは同時に、明日という日常を小さな光で満たす、幸福な物語であることを願っている。
(大人の道草ウェブマガジンsalitoté コラムニスト アラキランプ☆)
